まず、メインであるしょうが焼き。これが実は
曲者で、甘ダレである。さらに、しょうがの香り
など全くと言っていほどにない。だが、肉として
考えると味は良く、臭みもなく、また柔らかい。
 次にごはん。正直私は、セイコーマートの弁当
に対して昔のまずいイメージしかなかったのだが、
だいぶ改善されたようで数あるコンビニでも上位
の味ではと思える。ただゴマについては香りが少
なく、飾りに過ぎないという印象が強い。
 コロッケは男爵芋コロッケと思われる。調理か
ら時間がたってもほくほく感が失われないのは、
油が適量に使われているためか。ソースも過不足
なくかけられており、その存在感を上手に示して
いる。右の中心よりやや下に見えるサラダはイン
ゲンとコーン、ツナをマヨネーズを和えた物だが、
インゲンの独特の匂いを見事に打ち消しており、
苦手な人も難なく食べられる。値札の下にはさく
ら漬け、肉の下にはスパゲティがそれぞれ隠れて
いるのだが、それぞれ驚くほどしょっぱい。特に
スパゲティは位置的に最後に食べることが多いと
思われるので、飲み物がない場合にはごはんを少
し残しておいた方がいいだろう。

総合評価:★★★☆☆






 今回初めて検証するコンビニ弁当はセイコーマート
発売の『日替わり弁当  生姜焼き』(定価:390円)だ。
実際に食べてみた中で発見した好要素がいくつかある
ので、そちらの説明をしたいと思う。
 まずパッケージを覗き込むとふんわり盛られた御飯
が空腹になった心を優しくくすぐる。今年の新米を使
用しているらしく、モチモチとした食感がとても活き
ていた。その御飯の上には風味豊かな黒ゴマが振られ
ており、御飯の上で楽しいコントラストを演出してい
た。
 そこから目線を下げると美味しそうな豚肉が艶やか
にこっちを見つめている。生姜の風味が最大限に生か
されたタレが豚肉本来の甘みと柔らかさを充分に引き
出している。今までの弁当にあった
「容器のプラスチック臭」や「肉特有の臭み」が全く
感じられず、非常に美味しいおかずとして仕上がって
いた。豚肉と脂肪の絶妙なコンビネーションがまた口
の中に花を咲かせたのである。 
 一方、その非常に美味であった豚肉の下敷きになっ
ている謎のスパゲティ君。生姜焼きに何故…?という
疑問を残しつつも、食してみた。


!!!!!


激しい塩気が口の中を襲う。これはヤバい。水分が無
い時には食べない方が良さそうな味であった。まぁこ
こでの主役はあくまでも『生姜焼き』。なのでここで
のスパゲティ君は、刺身の盛り合わせについてくるあ
の『大根のツマ』の役割を果たしているようだった。
(本来は食用なのだが、この場面では食べないという
意味)
 次に野菜コロッケである。この野菜コロッケは、出
荷時のハフハフの状態を維持していた。芋のでんぷん
質の独特の風味や食感を忘れず、尚且つ衣はサクサク
としている。コロッケのタレも同梱のソースをかける
タイプではなく、『丹念に吟味された素材を用い、試
行錯誤して作り出した』という背景が浮かんできそう
な程相性は抜群だった。
 最後に、付け合せのコーンサラダだが、これには驚
かされた。良くお父ちゃんの晩酌のお供として卓上に
質素に並べられそうな見た目とは裏腹にかなり楽しめ
る味となっていた。というのも原材料はツナとマヨネ
ーズが混ざった、俗に言う『ツナマヨ』とコーンとイ
ンゲン。たったこれだけのシンプルな素材である。だ
が、この組み合わせは素晴らしい相性であった。ツナ
マヨの後味である独特のマヨネーズのしつこさをコー
ンが上手くカットし、代わりに自然の甘みを提供して
くれる。その甘みに規制を掛けるのがサッパリとした
インゲン・・という構成(?)だった。
言葉では上手く言い表せないが、このマッチングには
管理人Marshmallowも『参っちんぐ♪(笑)』と呟きた
くなるような嬉しさを覚えた。 全体的に見ると、価
格も極端に高いわけでもないし、内容量(バラエティ)
も少なすぎるという訳ではないので丁度釣り合う位置
にあるため、
3つ』という評価になりました。

総合評価:★★★☆☆

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